問題考察 将棋

三浦弘行九段ソフト指し疑惑に反論!!このまま全面対決へ??

2016/12/02


現在将棋ソフト使用疑惑で渦中の三浦弘行九段がメディア向けに反論文を公表してこの問題の新たな局面に突入しました。

いままで三浦九段側の意見はほとんど情報がありませんでしたが、今回ようやく本人の詳細な意見を知る機会となりました。

そこで、これからわかる三浦弘行九段の言い分を整理し、今後この問題がどのような事態に発展してゆくのかを検討します。

ついに反論文を表明

三浦弘行九段のソフト指し疑惑が表沙汰になったのは10月12日ですから、およそ一週間ほど前になります。

最初は竜王戦の出場辞退と年内の出場停止処分ということしか情報がなかったわけですが、13日に入りソフト指しの疑惑がかけられていたことが発覚し、将棋ファンにとどまらず、マスコミや報道各局で大々的に取り上げられる大問題に発展しました。

そして、世間がざわついているそんな中、竜王戦が10月15日からはじまりました。

そして竜王戦第1局が終了した2日後の18日に三浦弘行九段側から反論文がメディアに表明されたという流れです。

 

 朝日新聞ツイッターから

その反論文の全文は以下のサイトに載っていますので気になる方はそちらをどうぞ。

→ 毎日新聞:http://mainichi.jp/articles/20161019/k00/00m/040/014000c

 

この内容を簡潔にまとめますと

  • 離席が多かったのとPCソフトと指し手の一致率が高くてで疑われた
  • 自身の保有するPCやスマホ関係のアプリの画像を提出して身の潔白を証明した
  • 日本将棋連盟はそれらの資料を精査せずに一方的に処分を下した

ということになります。

 

反論は十分か

この離席が多いということについては、三浦九段は以前から報道なされていたように、休憩室で身体を休めていたりトイレに行っていたりするなどしたためと説明しています。

また、ソフトと指し手が似ているということに関しては、研究に将棋ソフトを使用しているので似ていてもなんらおかしくはないと反論しています。

確かにこの2点に関しては筋が通った意見ですし、これに当てはまるのは三浦九段だけではないように思えます。

また、PCやスマホのアプリの画像を提出したとありますが、これは潔白のための資料になるかは微妙なところかもしれません。

三浦九段はスマホに将棋ソフトを導入すらしていないというインタビューで発言していましたが、提出前にアンインストールしてしまえばわからないです。

しかし、ソフトの導入履歴、削除履歴などを調べるなどしてソフト導入の証拠を掴まないと将棋連盟としてもソフト指しの嫌疑を確定させることは難しいです。

この点についてはかなり難しい争点となるでしょう。

ですので、三浦九段側の意見はもちろん筋が通ったものですが、反論としては弱い部分もあるということになります。

 

なぜこのタイミングで文章表明なのか

 

これについては三浦九段側の弁護士とよく相談して決めたことなのだと推測されます。

これより前だったり後だったりするといろいろ不都合が生じてきてしまうためです。

まずは18日より前だった場合。こちらは15日16日に竜王戦が始まりましたので、そのタイミングで表明を足してしまうと竜王戦に横槍をいれる形となってしまうのであえてこの竜王戦の前に表明するのは避けたと予想されます。

また、18日より1周間とか後に表明してしまいますと、三浦九段側からの正式な意見を表明する機会がないままときが過ぎてしまい、憶測でモノを言われることが多くなり、将棋連盟側の判断で丸くおさまってしまうかもしれないのです。

ですので、できるだけ早い段階で表明をする必要があるわけだったのです。

実際竜王戦第1局が終わって2日後の表明だったのでベストタイミングだったのではないでしょうか。

また、この文章にして表明というのもポイントです。

三浦九段をご存じの方は知っているかもしれませんが、三浦先生はあまり口が立つ方の人ではありません。

ですので、記者会見などを開いた場合、記者や報道関係者に有利な会見や発言に追いやられてしまう可能性があるわけです。

そこは弁護士と相談したのでしょうか。今回のようにマスコミ関係者に一斉に文章で反論表明をするという形をとりました。

これも判断としてはよかったのではないかと思います。

 

今後の展開は

 

今回三浦九段の意見表明で、将棋連盟側の決定は不服でしかないということは変わらず見て取れました。

しかし、将棋連盟側も1度処罰を下した手前、処分撤回というわけにはいかないでしょう。

現に竜王戦が挑戦者を丸山忠久九段に変更して既に始まっているわけですからもう後戻りはできません。

このまま対決姿勢が続くと決着は法定でということが避けられなくなってきそうです。

我々将棋ファンは動向を見守っていることしかできないのかもしれません。



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