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プロの実戦譜から詰将棋力を養おうpart2


プロの実戦譜で登場した即詰みの場面を深く掘り下げ、詰将棋の力を養おうという企画第2弾です

実戦で登場した詰みの形を学ぶことによって、自身の実戦でも役立ててもらうことが目標になっています。

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豊富な詰み筋を全て読み解こう

棋王戦での佐々木勇気五段と佐藤天彦名人との1局からです

まずは図1をご覧ください

ここでは後手が3七桂成としたところです。

先手玉はすぐには詰みませんが、次に4八成桂とされると後がなくなりますのでここで決めにかかるしかありません。

さて、実戦では佐々木勇気五段は後手玉の詰みを発見しそれを逃しませんでした。

詰まし方は沢山ありますが、一歩間違えると詰まなくなるので注意が必要です。

少し考えてみて下さい。

 

………………

………

 

さて、いけましたでしょうか。

初手はごく自然に

4四歩

と銀を取り込みます。

この手に対して

  1. 5二玉
  2. 4二玉
  3. 3三玉
  4. 同金

と4つ選択肢があります。

まず5二玉から見ていきましょう。5二玉と逃げる手には6二金打がいい手で、以下4一玉なら3三桂→4二玉→5一角(変化図1)までで詰み。4二玉ならば5一角→4一玉→3三桂までで詰みです。両方共詰み上がり図は変化図1で同じになるんですね。

 

次に図1から4四歩→4二玉とした場合を考えてみましょう(図1-2)

 

ここでは

4三金打

と張り付いていくのがベストで、同金は同歩成→4一玉(5一玉)→5二金まで、5一玉は6二銀→4一玉→3三桂まで、4一玉は3三桂→5一玉→6二銀打までで簡単に詰みます。

 

次に図1から4四歩→3三玉とした場面(図1-3)を見ていきましょう。

これは一見2筋1筋に逃れられそうな雰囲気が漂っていますが、

1五角

という素晴らしい1手があり後手玉は逃れられません(図1-4)

2四合駒は4三金→同金→同歩成からの簡単な詰みですので後手は2四歩と対抗します

しかしそこで

2五桂打

と打つのがトドメの一着。以下3三玉は1三金まで、4二玉でも2四角と出まして、3三合駒→同角成→4一玉→5一金打までで詰みです。

最後は図1から4四歩→同金(図1-5)とした場合を見ていきます。

 

この手が後手としては最善の手になり、先手も少し間違えると詰まなくなります。

 

ここでの先手の手は

5二銀打

この1手です。

実戦ではここで後手が投了していますが、詰みまでの手順をみていきましょう。

ここで4三玉は1五角打から詰み、4二玉、5三玉でも各々4三金・6三香成から簡単に詰みます。

ですのでここは同玉ととるわけですが、そこで

6一角打

と打ち込みます。

ここで後手は

4二玉

5三玉

と2つ手があるわけですが、4二玉ですと4四飛→3三玉→3四角成→2二玉→1二成香(変化図2)までで詰みます。

 

6一角に5三玉だと、6二銀打→4二玉→4三金打→4一玉→5二金(図1-6)までで詰みです。

実戦の中で使える詰将棋力を

プロの実戦譜でも10数手の即詰みに討ち取られてしまうケースは多くあります。

中にはもうどうしようもなくなって形作りして相手に詰ましてもらうというケースもありますが、秒読みに追われて自陣(もしくは相手の)詰みを読みきれなくて討ち取られてしまう場合も少なくありません(名人戦:羽生善治ー佐藤天彦戦で羽生さんが敵陣の詰みを逃したのはもはや有名ですね)

いくら詰将棋が得意でも実戦で詰みの逃しては意味がありませんので、短い時間で素早く詰みがあるかないかを判断するトレーニングは必要かもしれません。

ですので詰将棋のトレーニングも、実戦の中で詰みを見つけるトレーニングも両方バランスよく行っていくのがいいのかなぁと思ったりする今日この頃でした。

 

 



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