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加藤一二三九段、引退をギリ回避したが依然として厳しい状況下


ひふみんの愛称でおなじみの加藤一二三九段

1月12日に第75期名人戦順位戦C級2組9回戦で石田直裕四段と対戦し敗北したことによって

引退

の可能性が出てしまいましたが、なんとかそれは回避しました。

ですが依然として厳しい状況は変わらない模様です。

今回の一連の流れについて詳しく見ていきたいと思います。

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降級点が付いたら引退だが……

 

加藤一二三九段は現在C級2組に在籍しており、既に降級点を2つもらっています。

降級点は3つ取ってしまうとフリークラスに転出となります。

しかし、加藤九段の場合年齢の規定によりこの3つ目の降級点を取ってしまうと

 

引退

 

となってしまうわけです。

C級2組の対戦表は連盟のHPからご覧になれます。

http://www.shogi.or.jp/match/junni/2016/75c2/index.html

 

今期のC級2組の降級点は10名

 

ですので、C2の51人中41位以上の成績で終わることができれば降級点が付くことはなく、引退は免れます。

しかしそれ以下の成績ですと、先ほども申しましたとおり

 

今期限りで引退

 

そこで今回のC級2組第9回戦が非常に注目されることとなったのです。

 

ひふみん石田四段に敗れる

 

9回戦は石田直裕四段との対局でした。

実は対局前の時点で

 

加藤九段が破れて他の対局者(後述)が勝った場合加藤九段の引退が決定する

 

ということが判明していました。

ひふみんが勝てばもちろんその話題は立ち消えになってしまうのですが、残念ながら石田直裕四段との対局に破れてしまいました。

 

加藤九段「残念ながら結果がついてこない」 終局後語る

 

 

神崎健二八段が勝てばひふみんは引退

 

先ほど後述としていた棋士は神崎健二八段でした。

神崎八段は今期のC級2組成績は2勝5敗

もし神崎八段が9回戦に勝てば、加藤九段は残り全勝しても最終順位が下10番以上に上がることができない状態になっていたのです。

なっていた……??

そう、神崎八段は渡辺正和五段に敗れてしまいました。

この2人の対局はなんと持将棋になります。

22時過ぎに持将棋が成立して、そこから取り直し局をやることに……

そして取り直し局の末に渡辺五段が勝利しました。

このことによりひふみんの年明け早々引退決定は回避できたのですが、残りの対局を1局でも落とすと引退が決まってしまう非常に厳しい状況であることには変わりありません。

 

加藤一二三九段の対局をまだ見ていたい

 

加藤一二三九段が降級点をもらわないためには、自身が2連勝する他に、現在2勝の棋士の残りの対局結果に左右されることになります。

 

ついこないだは加藤一二三九段と藤井聡太四段の世紀の対決で世間を賑わわせたかと思いきや、そのわずか3週間たらず後には引退の危機に瀕するというなかなか目まぐるしい展開になっています。

御年77歳となり、棋士最高齢対局記録も更新(前述の石田四段との対局で更新しました!!)して

 

今度はどんな記録を打ち立ててくれるのだろう

 

という希望感とともに訪れた非常な現実

勝負の世界とは厳しいものです。

 

我々は加藤九段の、今なお衰えぬ闘志をもっと見ていたいのです。

あの唯一無二のキャラクターが棋界から去ってしまったら、なにやら風穴が空いたような物寂しい感じになってしまいそうです。

来季も元気に対局している姿が見たいですね。



 

 

 

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