問題考察 将棋

なぜ橋本崇載八段はこのタイミングで将棋界に物申す本を出すのか


ハッシーこと橋本崇載八段が将棋界に物申す的な本を12月10に発売することが判明しました。

なぜ、このタイミングでこのような内容の本を出すに至ったのでしょうか。

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どうして「今」なのか

橋本崇載八段が新書を角川文庫から出すという情報が入ってきました。

 

12月10日に発売になるこの本

内容は

序 章 スマホ不正疑惑
第1章 コンピュータ将棋とカネ
第2章 棋士のモラルとカンニング
第3章 崩れゆく将棋界
第4章 斜陽産業の現実
第5章 棋士の一生
終 章 危機に向き合う

になっているようです。

内容としては、昨今話題になっているスマホ不正疑惑に関すること、コンピュータ将棋とのかかわり合いや現在将棋界が抱えている問題、そしてその今後の展開などになると思われますが、

どうして「今」このような内容の本を出すのか

を考えてみます。

 

 

三浦九段問題の決着=不正関連の議論の終わりと感じたから?

棋士がこのような内容の本を出すことに関しては賛否両論だと思いますが、私は悪いことではないと思っています。

まだ本を読んだわけではありませんので詳しいことはわかりかねますが、こういう本を出すということは橋本八段自身に相当な覚悟がないとできないことだと思います。

例えば自分の働いている会社やその業界に対してあなたが物申す発言をまとめた本を出すことになったとしましょう。

さて、どうなるでしょうか。

まぁ、その会社や業界の人間(特に上層部)は快く思わないでしょう。

最悪何かと理由をつけてクビになることすら考えられます。

そりゃ自分の働いている会社に対して

この業界はおかしい

と言ったら謎の圧力がかかるのは目に見えていますね。

今回のハッシーがこのような本を出すことは、将棋界から(以前から度々上層部からいろいろたしなめられているようですが)よく思われる行為ではないです。

それは橋本八段も重々承知でしょう。それを覚悟で今回こういう形で発信をするというのはなかなかできることではありません。

彼なりに将棋界の現状を憂い、未来を案じているからこその行動でしょう。

よくも悪くも勇気がないとできない行動でしょう。

 

そして、肝心の出版のタイミングなのですが、あえてこの時期にした可能性も大きくあるということが言えると思います。

 

それは、

今は三浦弘行九段問題に関してまだ一定の結論が出ていない段階だから

です。

連盟としては第三者委員会の結論が出るまで(≒竜王戦が無事終わるまで)この件に関しては騒がれたくないというのが本音でしょう。

そんな中でまた物議を醸すような内容の本を出せば、将棋ファンならずこの話題がまたぶり返してきてまた騒ぎになってしまう……それは避けたいことでしょう。

むしろそんな連盟の裏をかいて、あえてこの早い段階(第三者委員会が結論を出す前)に出して、ソフト不正の議論を再び巻き起こさせる&この話題を風化させない というのが橋本八段サイドの思惑である可能性も否定はできません。

また、三浦九段に対する第三者委員会の結論が出た後にソフトの不正だなんだ発信したら

  • 終わったことにウダウダ口を出すな
  • もう終わったこと。これから不正はやらないようにしましょう。

という論調がまかり通ってしまう

 

そう考えて、まだ結論が出ていない「今」このタイミングでいこうと出版を急いだのかもしれません。

まぁ実際不正をしている棋士がいるかはわかりませんが、橋本八段の今までの発言から、ソフト不正をしている人はいると思っているようなので、この話題真剣に取り上げたいのでしょう。

三浦九段問題が終結すれば、今後は

もうあれだけの問題があったのだから今後あえて不正を働く棋士は出ないだろう

という希望的観測が生まれます。

そんなことではダメでこの問題を真っ当に解決しないと将棋界の未来はないと橋本八段は考えているのでしょう。

いずれにせよまた賛否両論巻き起こりそうな話題をもたらしてくれたハッシーでした。

 

 

 

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