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大晦日合議制マッチ:ソフト軍が棋士軍に勝つ。ソフト強すぎ…


2016年12月31日大晦日に

電王戦合議制マッチ2016 決戦大晦日

が行われました。

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3対3の合議制マッチ

 

今回の概要は以下の通りとなっています。

 

 

 

 

まず対戦前に森下卓九段、稲葉陽八段、斎藤慎太郎六段が壇上に登場し各々コメントを述べられました。

 

その中でも森下九段が

杏仁プリンを食べたかったが、女性定員にアイスを勧められて

「あっ、それで」と流されてしまったのが心残り。杏仁プリンを食べて勢いをつけておきたかった

と発言して笑いをさそっていました。

 

また、森下九段は、今回の新電王手さんはイタリアの職人さんが磨いたと前にお話したが、実際はイタリアの職人さんが磨いたわけではなかったそうです。すみません。

と発言しまた笑いを誘っていました。

 

作戦会議へ

 

森下九段:初手は7六歩か2六歩

斎藤六段:3人同意見になった時に気の緩みが出て悪くしてしまう可能性があるので注意したい。

 

紆余曲折あり初手は7六歩でいくことになりました。

 

そして会話の中で今回は

 

継ぎ盤がない!!

 

という驚きの事実が発覚しました。てっきり普通にあるものだと思ってました……これは棋士軍には不利ポイントでしょうか??

 

森下九段:とりあえず悪手を指さないようにすることを第一にやっていきたいです。

室谷:自信はありますか?

森下九段:負けるというイメージはないけど……勝てるというイメージもないです

 

合議制で将棋が強くなるか否かというアンケートは

強くなる:71%

さて、どうなるでしょうか。

 

いよいよ決戦の時

 

棋士3人が対局会場に入った時には謎の演出があり、荘厳ながらも面白い雰囲気でした。

※見ていた方はわかるかと思いますが、森下九段のイスが自動でウィーンと動く仕組みになっていてギャグかと思いました。

 

棋士軍の7六歩からスタート

ソフト軍の指してが注目されていましたが、

 

3四歩!!

 

 

8四歩あたりかな?と予想していた流れはここで外されました。

 

そして流れは横歩取り模様に

 

 

そしてこのあたりから初めの頃の談笑ムードはどこへやら……

3人とも口数は少なくなり真剣な面持ちで手を読む場面が多くなります。

 

このあたりのタイミングで解説聞き手が野月七段と香川女流に交代します。

 

そしてさらに、森下九段の息子さんの森下大地さんが登場しました。

えらく中性的な顔立ちで香川女流もキャッキャしてましたが、なんとまだ18歳だそうで……

来年映画に出るようで番宣も兼ねて来ていたようです。

 

さて、局面に戻りますと、ここでついに評価値が先手マイナスに……

まぁマイナスと言っても先手の+100だったのが-20くらいになっただけですので形勢としては互角です。

 

そして56手目ついに棋士軍は1時間半消費になりました。

 

19時半から夕食休憩

 

ここでなんと!!

さきほど森下先生が盛んに杏仁プリン杏仁プリンと言っていたのが影響したのか……

 

杏仁だ!!!!!!!

 

いや~運営大晦日もいい仕事しますね~

 

そして20時になり対局再開します

 

後手有利の展開に

 

20時過ぎの段階になってもまだ評価値は片方に振れることはなく、ほぼ互角の様相を保っています。

しかし、

先手が3八金と指した後から徐々に後手に形勢が傾き始めます。

頑張って先手が8筋位を取って歩を伸ばしていったのに、8一に飛車を回られ逆に8筋の先手の玉頭を狙われる展開に陥ってしまいました。

 

 

 

ですが、90手ほどの段階で評価値が後手+400くらいのそこそこの僅差(そこそこというのがミソ)というのは棋士軍も明らかな悪手を指していないということを示しているのだと思います。

ソフトが9八歩打とした瞬間に評価値が先手に200点ほど戻ったので少し希望が見えてきたような気がしましたが、依然として先手が凌ぐ展開が続いていきます。

そして棋士陣の誰もが予想していなかった手

 

      8六香打

 

これには稲葉八段・森下九段・斎藤六段ともに

 

マジかぁーーーー

 

の声

これには棋士陣も相当悩みます

 

後手優勢が揺るがない

 

前の8六香打の後に悩みに悩んで放っ7五歩悪手気味でした

ここで先手の評価値が-800点になり後手有利から後手優勢へと変わります。

その後もなんとか7筋方面から活路を見出したいところですが、差はどんどん広がるばかり

評価値も1000点を越え、棋士陣の面持ちもどんどん暗くなっていきます。

 

120手台に入るとさらに評価値は引き離され、棋士軍のマイナス2000点が見えてきました

 

う~ん厳しいですねぇ………

 

そして2017年に突入

 

そして決着が付く前に2017年になりました

あけましておめでとうございます!!

 

気になる局面というと、もう後手のソフト軍の+3000点以上!!

ですが棋士軍もプロとしての意地があるのか、粘りに粘ります。

 

そしてついに運命の時が……

 

棋士軍も善戦したがソフトが強すぎた

 

0時39分 156手までで棋士軍が投了しこの合議制マッチはソフト軍の勝ちとなりました。

 

今回の対局、棋士軍は悪手という悪手はほとんど指していません。

むしろ

 

徐々に差を開かされて負けた

 

というのが正しいでしょう。

非常に両者ハイレベルな戦いでしたが、ソフト軍が強すぎました。

人間の感覚を破壊する将棋というか、もう人の手には負えない怪物でしたね。

新年早々重々しい空気になりかけましたが、対局自体は非常に楽しいものでした。

 

今後人類はソフトに勝てるのでしょうか……

またソフトに勝つ姿を見てみたいものです。



 

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