将棋 棋王戦

千田翔太五段、棋王戦&叡王戦準決勝で強豪をなぎ倒す

2016/12/02


「チダンザ」こと千田翔太五段が永世名人資格保持者でA級棋士の森内俊之九段、期待の若手で先日JT杯で棋戦初優勝を果たした豊島将之七段をなぎ倒しその強さが止まりません。

彼はコンピューターとともに新しい世界をつくってしまうのでしょうか。

 

 

 

 

棋王戦決勝戦進出

 

11月10日に行われた第42期棋王戦挑戦者決定トーナメント準決勝にて115手にて森内俊之九段に勝利し、棋王戦挑戦者決定トーナメント決勝に進出しました。

この対局の感想としては

 

千田五段つよすぎる……

 

に尽きます。

森内九段が珍しく四間飛車を採用して注目を集めた1局でしたが、結果は千田五段の圧勝。序盤やや千田五段の作戦勝ち模様かと言われていましたが終局まで常に優位を保っての完勝。

そこのアナタ、森内九段が衰えたのではありません。千田五段が強すぎたのです。

ではその終局図を見てみましょう(図1)

 

 

この図、パッと見でも後手が絶望的なのは明らかでしょう。8八桂成から無理やり攻めようとしても攻めが続きません。

 

この1局に勝った千田五段はその2日後に行われた叡王戦の準決勝でもその強さを発揮します。

 

叡王戦準決勝で豊島将之を完封

 

11月12日(土)に行われた叡王戦準決勝で豊島将之七段と対局しわずか82手にて勝利を収め叡王戦決勝戦進出を決めました。

 

対局開始から両者早い指し手で進んでいって、解説の佐藤康光九段も

 

両者かなり深いところまで研究しているのでは

 

とおっしゃるくらいでした。

 

オースドックスタイプの豊島七段とコンピューター将棋を活用した新感覚の棋風の千田五段という一見全くタイプの違う(タイプが違うわけではありませんが)2者の対決とあってニコ生では非常に盛り上がりを見せていました。

 

本局は角換わりからの早い展開の将棋でしたが、一見後手の千田五段が指しにくいのでは?と言われるような展開になりましたが評価ソフトponanzaは後手持ちの評価。

実際後手がよかったのでしょうか。普通の感覚では先手の豊島七段持ちと言いたく序盤戦でしたがさすが「チダンザ」と呼ばれるだけはある千田五段。ソフト感覚も身につけている(??) そのまま勝ちきりました。

※感想戦では中盤の54手目5四桂打の場面を

後手のマイナス250点くらいの評価値だと思って指していた。うまくやればまだまだといった感じ

と自己評価していて(実際は後手の若干のプラスでしたが)自身の指し手を評価値換算して考えているという1面も見てとれました。

 

そして82手目の7四桂打をもって先手の豊島七段が投了しました(図2)

 

 

 

途中少し怪しいところもありましたが豊島七段に力を発揮させない圧巻の勝ち方。

ここ連日の準決勝は千田旋風が吹き荒れる結果となりました。

 

このまま2つの決勝戦を制するか

 

2つの準決勝で圧勝劇を繰り広げた千田翔太五段。

この勢いのまま棋王戦決勝戦、叡王戦決勝戦と勝つことができるでしょうか。

棋王戦では決勝戦で勝ち、かち敗者復活者にも1勝すれば自身初となるタイトル挑戦権を獲得できます。

今後の活躍に目が離せませんね。

 

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