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A級順位戦:稲葉八段無傷の6連勝!佐藤康光九段は5敗目で降級の筋


12月20日にA級順位戦「稲葉陽八段対佐藤康光九段」の対局が行われ、稲葉八段が勝利し今期順位戦無傷の6連勝となりました。一方敗れた佐藤康光九段はこれで1勝5敗とB級1組降級が近づく結果となってしまいました。

康光さん……残留厳しいか…!?

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絶好調の稲葉八段、絶不調の康光九段

 

12月20日第75期名人戦A級順位戦第6局「稲葉陽八段対佐藤康光九段」の対局が行われ、163手までにて先手の稲葉八段が勝利しました。

本局は後手の佐藤康光九段が角交換を仕掛け向かい飛車に

先手の稲葉八段も角を打ち込み非常に激しい展開に持ち込もうとします。

なので序盤だけ見ていたら

 

どちらかに一気に形勢が傾いて早く終わるかも

 

と思われるような展開です。

 

 

下図は中盤に差し掛かろうとしている54手目の場面

なんか後手2、3筋がとんでもない形になってますね

ここまで金がのし上がって来る形はこのような早い段階ではあまり見たことがありません。

この後どのような展開になっていくのでしょうか。

 

中盤は佐藤九段が若干有利に

中盤にさしかかった頃の形勢は、後手の佐藤康光九段が若干いいのではないかという見方でした。

そしてまた面白いことに、先ほどのし上がってきていた後手の金が

5三の地点まで戻ってきてる!?!?

 

その後手が進んでいくと

後手の中央上がガチガチ!!自分が実戦で出くわしたら目が回ってしまいそうな局面です。

 

ちなみに、この辺りまでは評価値で言うと後手の+300~500前後

若干後手が指せるのではといった評価です。

そりゃあれだけ中央上がガチガチになっていればなかなか突破するのは難しいですよね。

でも稲葉八段は突破してしまうんです………

 

終盤は後手優勢に

 

いよいろ場面は終盤戦へと突入します。

形勢はどこかで佐藤康光九段が指し損ねたか、後手の玉が徐々に追われていく展開になります。

 

なんか6筋がすごいことになってますね……かのトランプタワーみたいな………でも1つ駒が足りてないからタワーではないか

そう思っていたら

 

 

9筋にトランプタワーが完成してしまいました。

 

まさかノーマークの9筋でこんなことが!!

 

本局は珍しいというか面白い局面が何度も現れますね~

形勢は見ての通り先手の優勢から勝勢になりました。

 

そして、的確に攻めきった稲葉八段が勝利しました。

       投了図

 

今期の名人挑戦&降級はどうなる

 

今回の結果を受けてA級順位戦は稲葉八段がただ1人勝ちっ放しの6連勝

その後を4勝2敗の羽生三冠、行方八段、広瀬八段が追う展開となっています。

稲葉八段は残り3戦2勝1敗でも名人挑戦が確定、1勝2敗でも羽生・行方・広瀬が全員1敗以上していれば名人挑戦が決まります。

そう考えると、稲葉八段の名人挑戦はほぼ確定したと言ってもいいのではないでしょうか。

残り3戦の相手は行方八段・渡辺竜王・森内九段と強敵ぞろいですが、昨年の佐藤天彦名人(当時八段)のような勢いを感じられますのでこのまま突っ走っていってしまう可能性が高い気がします。

 

一方佐藤康光九段は手痛い5敗目を喫してしまいました。

現在A級降級争いは

佐藤康光九段

森内俊之九段

三浦弘行九段

の3名にほぼ絞られましたが、まだ3戦残っているので十分に残留の目はあります。

3者ともに1勝5敗ですが、残り3戦中2勝できれば、残留の可能性が見えてきます。

1勝2敗とかですと、現在勝ち星1勝5敗の次が3勝3敗なので(2敗の人がいない)降級はほぼ確定

最終的に上3人が同勝星で並んだ場合、順位の差で佐藤康光九段は降級を免れます。

 

いずれにせよ、佐藤康光九段は降級を免れるためには残りの対局全てに勝つ勢いで臨まなくてはならないことだけは言えそうです。

踏みとどまってくれ羽生世代!!

 



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