未来事象

翻訳家の仕事がなくなる!?人工知能の発達とそのXデーとは

2016/10/12


翻訳の仕事といえば、外国語を日本語に訳したり日本語を外国語に訳したりするお仕事です。

企業の中で翻訳専門に仕事をする社内翻訳や、企業の外注を受けて自宅などで仕事をするフリーランスの翻訳家など様々な形態で活躍できる人気の職業です。

現在も多くの翻訳スクールなどがあり、受講生も多いようです。

しかし、この翻訳の仕事がなくなってしまうかもしれないというのです。

しかも遠い未来の話ではなくここ数十年、いや数年の間にその日が来てしまうかもしれないというのです。

果たしてそれは本当なのでしょうか。

 

翻訳も様々な種類がある

 

翻訳と一言に言ってもその内訳は多岐に及びます。

その翻訳を大きく2つの種類に分けると実務翻訳と文芸翻訳があります。

 

実務翻訳

 

これは産業翻訳・ビジネス翻訳とも言われるもので、主にビジネスの現場で活用されているものです。

今の社会は世界中にネットワークが広がり、グローバルな様相を呈しています。

そんな中で日本国内だけではなく、諸外国との取引は必須の時代となっています。

そんな企業活動に場において相互のやり取りを行うには、細部に至るまで素早い意思疎通が必要不可欠です。

そのために資料を素早く翻訳しなければなりません。

そのような時に必要となるのがこの実務翻訳となります。

種類としては

技術翻訳…電気・科学・機械・自動車などに関連する翻訳。専門的な知識が必要。

金融翻訳…いわゆる金融業界(銀行・証券・保険)などに関わる翻訳。アニュアルレポートから細かい金融レポートに至るまで多岐に及ぶ

特許翻訳…日本企業が海外で特許を出願する際、また外国企業が日本で特許を出願する際に翻訳する業務。難解な文章だが定型文が多い。

医学翻訳…医学関係の資料の翻訳をする。医学への深い知識が必要で、この分野に従事している人で薬剤師の資格を取得している人も多い。

IT翻訳…ネットワーク・Web・ソフトウェアなどコンピュータ関連の翻訳をする。近年需要が高まっている分野。

などが挙げられます。

 

 

文芸翻訳

日本で出版された本を外国語に訳したり、海外の本を日本語に訳したりする翻訳。求人が少なくこの分野で活躍するのは難しいとされています。

 

ハリーポッターの松岡佑子さんなどを思い浮かべるとわかりやすいでしょう。

 

出版翻訳

こちらは日本の映画やドラマなどを外国語に翻訳、また海外の映画やドラマを日本語に訳すものです。

ゲームの翻訳もここに含まれることがあります。

映画の字幕などがわかりやすく戸田奈津子などが有名ですね。

従事者は非常に少なく新規参入がしずらい分野です。

 

産業翻訳は人工知能が追いつく可能性がある

 

なぜ各翻訳の分野を説明したかというと、分野ごとに仕事がなくなる可能性が違うということがあるからです。

まず実務翻訳です。

実務翻訳は難解な文章が多いものの、定型文やきまった意味を持つものも多く存在します。

これらのデータベースを作ってしまえば誤訳が少ない人口翻訳が可能になる可能性はあります。

実際、現時点での機械翻訳のレベルはTOEIC600点前後と言われています。

2014年からNTTドコモが海外の企業と提携して機械翻訳の部門に乗り出し、2019年にはTOEIC800点相当のレベルにまで到達するという見込みのようです。

企業の海外部門で従事する人たちのTOEIC平均スコアは700点弱なので、そのレベルは上回っていることになります。

しかし、翻訳者のレベルはそれよりも遥かに上です。

日本語ー外国語の理解は勿論、その翻訳する文章の前後の背景を詳細にリサーチし、総合的に訳す非常に高度な仕事をしているのです。

ですので、TOEIC800点レベルでは現在の翻訳者に取って代わることは難しいでしょう。

しかし2016年でTOEIC600点、2019年にTOEIC800点レベルという技術の進歩スピードならば、あと10年、20年後にはどうなっているかわかりません。もしかしたら翻訳は機械で行っている可能性も低くはないでしょう。

 

文芸翻訳・映像翻訳は機械に取って代わられない

実務翻訳は現状は大丈夫でも20年後は怪しいと言いましたが、文芸翻訳、映像翻訳は20年後でも人の手で行われている可能性が高いと思われます。

その理由としては、「繊細な感情表現」「微妙なニュアンスや空気感」などは人工知能では表現しきれないからです。

同じ単語を使っていても、各場面場面によって違う意味を持つことがあります。またその単語の辞書に載ってないような意味合いで使われることもあります。

そのような時、その場面の人の心情を感じ取って表現できるのは他ならぬ人間だけであり、機械にはできない所業です。

ですので、もしこの分野の翻訳が機械に取って代わられたとしたらその時は「機械が人に取ってかわる時」でしょう。

 

 

Xデーはそう遠くないかもしれない

 

以上のように翻訳にはいくつか種類があり、その中でも実務翻訳は機械に取って代わられる可能性もあるということになりました。

それがいつなのかはまだわかりませんが、機械で翻訳ができて便利になる一方、現在の翻訳者たちは仕事がなくなるという複雑な時代がやってくることは大いに有り得そうです。



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